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各課程での目標

学部3年生

 基礎的な力を充実させること。幅広く興味を持つこと。

 

学部4年生

 プロトコル通りに実験をできる能力を身につけること。

 

修士課程

 論文などを調べ、欲しいデータを取るための実験プロトコルを作成し、その実験を行うことができる能力を身につけること。

 

博士課程

 研究すべきテーマを考案し、その実験を進めることができる能力を身につけること。

 

 

研究室での心得

1.自己管理をすること

 二十歳を過ぎた「大人として」そして「将来の社会人として」、自己管理をしてください。そのために、ゆるくコアタイム(10~17時)を設定しています。ですが、「9時から反応を始めれば昼過ぎには結果が得られ、夕方までには解析を終えることができる。」とか「日曜日の夕方に大腸菌を植菌すれば月曜日にはその大腸菌を使用した実験を開始できる。」といった場合等、時間を無駄にしないために実行してください。

2.再現性を確保すること

 再現性のない実験は、どんなにすばらしい結果が出たとしても何も意味ありません。したがって、実験の再現性を確保することは極めて重要になります。そのためには、他人が自分の行った実験を完全に再現できるようにする実験手順(プロトコル)を実験前に必ずつくり、基本的にはそのとおりに実験を行うこと。その際、使用する試薬はメーカー・型番・(場合によっては)ロット番号を記載すること。また、実験時にも操作について注意をはらい、気がついたことはすべて記録すること。とりわけ、ケアレスミスなどによりプロトコルどおりに実験を実施できなかった場合には、結果と併せてそのことを必ずノートに記録すること(画像データは、印刷してノートに糊付けすること)。

3.他人に迷惑をかけないこと

 実験機材・器具、スペース、試薬などのリソースには限りがあるので、ある種のリソースは必ず共有しなければなりません。決して、共有するリソースを汚染(コンタミ)させたり、実験後放置しないこと。汚染などが生じた結果、他の人の実験を失敗させてしまうことが頻発すると研究室が維持できなくなってしまいます。また、他所の研究室に実験技術を学びに行ってもらうことがあります。その時は、教えてくれている研究室のルールを遵守すること。

4.実験環境を保持すること

 共通物品(例えばチップ、手袋、チューブなど)がなくなった場合には決して放置しないこと。共通物品を使い切った場合にはすぐに注文を行うこと。使用した機器・器具は、放置せずに清掃・洗浄後、元に戻すこと。特に、天秤周りで試薬をこぼした場合には放置しないこと。

5.安全を確保すること

 実験において、低酸素培養装置、高電圧、高輝度LED、ある種の薬品など、不注意な操作により生命・健康に深刻な被害を及ぼす可能性があるものがあります。考えられる危険性をあらかじめ把握し、それに対する対策を講じてから実験を始めること。

6.手を抜かないこと

 実験に慣れるまでは、手を抜かずに上記項目を必ず守ること。実験に慣れた上級生や教員が手を抜いているように見えるからといって(見えているだけです)、不慣れな初心者が同じように行ってよいとは限らないので注意すること。

7.確認をすること

 実験を行う際には、不必要な失敗はできる限り避けるように心がけること。そのためには、プロトコルをつくり、わからないことは経験の深い上級生や教員に聞くこと。ただし、聞くときには必ずノートをとり、同じことを2度、3度聞くことがないようにすること。

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